歌が伝わる範囲を知る <後編>:放つのではなく引きつける



自分の歌が届く範囲を拡げるには

まず歌が聴き手のこころに届かなくてはならない。


全日本こころの歌謡選手権 決勝大会。


私はこころに届く歌を目の当たりにして

自分の歌がどこまで届いているのかを知りました。


歌に吸込まれる


決勝大会に進出した

29人の「こころ歌大使」には

私と同じように地方在住歌手として

ステージに立っている人も多かった。


その中で優勝したのは

プロ歌手として経験も実力もあるAさんでした。


すでに知名度もある彼女は

相当な覚悟をもって挑んでいたと思う。


彼女の歌は

本当に素晴らしかった。


彼女の歌はまさに

会場にいる聴き手のこころに届いていたからです。


歌い出しだ瞬間から

彼女の歌にどんどん会場が吸込まれていく!


空気に色が着いて

見えるようでした。


一方、私の歌はと言うと

ずっとステージから出ていかない。汗


ダメだ

全然届かない...。orz


私の歌は

客席と私とのあいだに弾かれ

ステージ上を漂っていました。


どこへ向かって歌うか


Aさんの歌から

気付いたことがあります。


私は歌を聴き手のこころに

届けよう!届けよう!って

そればかり意識していたんです。


でも、届かない。


Aさんの “こころに届く歌” は

聴き手や会場全体を吸込んでいった。


届けようと放つのではなくて

引きつける力によって歌はこころに届くのか!


レコーディングエンジニアのIさんに

言われた言葉を思い出す。


「asariちゃん、歌から出てきちゃダメだよ。」


歌の世界にすっぽり入り込むことで

歌に吸引力が生まれるんだー!


聴き手を意識することより “自分” だったんですね。


自分の内側へ集中することで初めて

歌は自分の外側に放たれる。


そうやって放たれた歌が

聴き手や会場を吸込み、


結果

自然とこころに届くのですね。


さいごに


この経験から私はステージで

歌うことに超集中するようになりました。


これは

ステージの環境に左右されずに歌えるという

メリットもありました。(ラッキー)


最近は随分と

歌自体が安定してきたように感じます。


私の歌がどこまで届いているのか。


未だ半径10メートルやそこらでしょう...

引きつける力もまだまだ弱いですし...トホホ


だけど

以前よりは明らかにマシです!!


少なくても

ステージ上に漂うことはなくなったはずだから。笑



今日のホンネ


歌にダイソン並みの吸引力があれば...

私にも変わらぬ吸引力を!

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